青南プレゼンツ ブルースパワー A-サイド

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SIDE A 2008年10月3日 On Air

Elmore James

今回はブルーズのスライド・ギターと言えば必ず名前がでるエルモア・ ジェイムズの特集です。

ブルーズ・フィールドではハウンドドッグ・テイラー、ホームシック・ ジェイムズ、J.B.ハットー、ロックではデュアン・オールマンなどこのエルモアのフォロワーは多い。

 

60年代のブリティッシュ・ブルーズ創世期のバンド「フリート・ウッドマック」のギタリスト、ジェレミー・スペンサーなんかはエルモアだけが熱狂的に好きでブルーズをやっていたような印象がある。その人の人生を変えてしまうくらいエルモア・ジェイムズのブルーズから受けるインパクトは強い。いつもフル・スピードで走っているようなパワフルでソウルフルな歌と一度聴いたら忘れられない強烈なスライド・ギターは個性的なミュージシャンが多いブルーズの中でもワン&オンリーの存在だ。

 

では、最初に彼の代名詞ともなったこの曲から聴いてみましょう!


1.Dust My Broom

これは1930年代の伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンの"I Believe I'll Dust Mt Broom"が原曲。

いろんな男に色目を使う女に愛想を尽かせて、きれいさっぱり部屋を片付けてオレはもうここを出ていくよ・・・・という内容。

ギターのチャッチャッチャッ・・・という3連符が頻繁に出てくるが、これがエルモアのギター奏法の大きな特徴でこの曲のタイトルから「ブルーム(Broom)調」と呼ばれている。ちなみにエルモアのバンド名もこの曲名からとって「ブルーム・ダスターズ」この手の曲がアルバムに何曲も入っており、それもキーがほとんど同じだったことから最初聴いた時は「ひどいレコードを買ってしまった」と騙された気分になった。

ところが、ずっと聴き重ねていくうちに塩昆布のように味が出てきてやみつきになるのがこのエルモア・ジェイムズ。

 

次はスロー・ブルーズ。

のっけのギターの音色だけでもやられてしまうが、その後に続く魂のこもった素晴らしい歌!

歌詞はこうだ。

「空が泣いている。ストリートに涙が転がり落ちるように空が泣いている。

あの娘をずっと探しているんだけどどこにいるのかわからないんだ。

ある日、あの娘がストリートを歩いているのをみかけたんだ。

それを見ただけでオレの心は飛び跳ねてオレはうれしくなってしまう。

ああ、いやな気分だよ。あの娘はもうオレのことを愛してないんだよ。

ああ、空は泣き続けている。オレの部屋のドアまで涙が転がり落ちて来るんだ」

 

2.The Sky Is Crying

この"The Sky Is Crying"は多くのブルーズマン、ロック・ミュージシャンに取り上げられている(スライド・ギターを弾かない人たちにも)。それはとにかく、この切ない歌詞がたまらなくいいからだ

ろう。

 

3.Elmore's Contribution To Jazz

インストルメンタルの曲でタイトルは「ジャズへのエルモアの寄付・・

貢献」とでも訳すのでしようか?

素晴らしくスピード感のあるプレイでエルモアのスライド・ギターの切れ味も鋭い。

やはり、スライド・ギターの巨人という呼び名にふさわしい演奏だ。

 

次の曲はまだエルモアを知らないころにオールマン・ブラザーズ・バンドのアルバム「アット・フィルモア・イースト」に収録されているカバーで知った。エルモアをカバーしたたくさんのギタリストの中ではデュアン・オールマンがそのニュアンスをもいちばん伝えていていると思う。一度、オールマンの方も聴いてみると面白いですよ。

 

4. Done Somebody Wrong

エルモア・ジェイムズは1918年にミシシッピーで生まれている。

14才の頃には週末はクラブで演奏していたというからやはり才能はあったのだろう。

1937年〜38年頃には(エルモアは20歳くらい)ロバート・ジョンソンやサニーボーイ・ウィリアムスンと南部を放浪しているから相当な強者だ。そのサニーボーイのレコーディングに誘われてついでに録音したのが、今日最初に聴いてもらった"Dust My Broom"。これがヒットしてR&Bチャートのトップ10入りをした。

彼はずっと心臓が悪くていつ死ぬかわからないという不安につきまとわれていた。歌詞の中にも"My Time Ain't Long"というのが度々出てくる。そして、1963年、45才という若さで亡くなった。

実はこのエルモアの素晴らしい伝記本が出版されているので興味のある方は是非読んでみてください。

「伝エルモア・ジェイムズ ギターに削られた命」(スティーブ・フランツ著 西垣浩二訳 ブルース・インターアクションズ刊ン)

 

☆今回のお薦めアルバム

The Very Best Of Elmore James・ Dust My Broom/エルモア・ ジェイムズ(P-Vine Records PCD23548)

エルモアにはいいアルバムがたくさんあるのですが、今回は現在入手しやすいアルバムということで日本盤のこのベスト盤をお薦めします。

50年代から60年代にかけて録音されたエルモアの音源を集めたもので代表作(Dust My Broom,The Sky Is Crying,Shake Your Money Maker,It Hurts Me Too, Please Find My Babyなど)はほぼ収録されています。たぶん、これを聴いた翌日にはブルーム調のチャッチャッチャッ・・・という3連符が一日中頭で鳴っていると思います。

まず手始めにここからエルモアに入りあとは深いエルモアの世界の旅に出かけてください。

The Very Best Of Elmore James Dust My Broom/エルモア・ ジェイムズ(P-Vine Records PCD23548)


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