青南プレゼンツ ブルースパワー A-サイド

株式会社青南商事はこの番組の活動を通じて、青森県弘前市のミュージックシーンを応援していきます。

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A-Side 2008年11月14日 ON AIR
☆Clarence  Gatemouth Brown(クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン)
あだ名がGatemouthだから直訳すると「門口」・・・つまり「大口」ということか。写真を見ると確かに口がでかい。ちなみに弟のあだ名はJames Widemoth Brown。Widemouthだから弟の口も広い、つまり大口なのか。「大口兄弟」・・・・ふたりの2ショット・写真を見るとそんな感じがしないでもない。
1924年にルイジアナ州のヴィントンというところで生まれたゲイトマウスのお父さんはローカル・ミュージシャンだったということで、小さい頃からピアノやギターには親しんでいたようです。

1.Okie Dokie Stomp
いろんな種類の音楽がミックスされた「クロスオーバー」という音楽が流行った70年代初中期に発表されたギタリスト、コーネル・デュプリー(スタッフ、キング・カーティス&キングピンズ)のソロ・アルバム「Teasin'」にこの曲が収録されていた。
同じテキサスの大先輩ゲイトマウス・ブラウンのこの曲を若き日に一生懸命練習したのだろう。デュプリーのギターはほとんどゲイトマウスと言ってよいくらいだ。
前にも言ったがテキサスには優れたブルーズマン、ギタリストが多い。
そして、この曲で聴かれるようにテキサス系のブルーズギターはアグレッシヴで躍動感にあふれている。そして、ホーン・セクションを用いたヒューストン・ジャンプと呼ばれる強烈にダンサブルなブルーズを流行らせた張本人がこのゲイトマウス・ブラウンだ。
もう、スウィング感にあふれた文句なしのブルーズ・インストルメンタルの名曲です。
ゲイトマウスはギターだけでなくヴァイオリン/ハーモニカ/ビオラ/マンドリンなどたくさんの楽器を演奏して、もちろん歌も歌うわけですが、演奏する曲もブルーズだけでなくジャズ、スタンダード、カントリーと多岐に渡ります。私個人としてはブルーズだけを聴きたいのですが、インタビューでは「オレはブルーズしかできないブルーズマンじゃないんだ。オレはアメリカン・ミュージックすべてをやってるんだ」と言い放っております。でも、どう聴いてもブルーズやっている時にいちばん本領が発揮されていると思うのですが・・・。次のスロー・ブルーズなんかもテキサス流のドライなムードが漂う素晴らしい1曲です。

2.Sad Hour
このスローブルーズなどを聴くとゲイトマウスより先に華開いたテキサス出身のT.ボーン・ウォーカーの影響をはっきりと感じるのですが、「あなたはT.ボーンの影響を受けてますよね」というインタビューに「いや、影響なんかウケてないよ。オレは誰の影響も受けていない」なんていうへそ曲がりのゲイトマウスです。
次のような豪快な曲調がいかにもゲイトマウスです。イントロと途中のギター・ソロのワイルドな感じはまさにゲイト節炸裂です。

3.Midnight Hour
こういうゲイトマウスの音楽性に影響を受けたのが同じテキサスのジョニー・ギター・ワトソン、アルバート・コリンズといったブルーズマンです。60年中頃テキサスを中心に放映されていた「ザ・ビート」というテレビ番組があり、実はそのハウスバンドのバンドマスターがゲストマウスでした。そういう番組の音楽をまかされるほどゲイトマウスは人気と実力があり、やはり後輩に与えた影響も大きいものがありました。ちなみに「ザ・ビート」はDVDとなって何巻かに渡ってリリースされていましたが入手は難しいかも知れません。

4.Ain't That Dandy
このインストルメンタル曲でも彼の素晴らしいギター・ワークが聴けます。
彼は1949年にドン・ロビーという黒人の実業家に見込まれて初レコーディングをするのですが、ドン・ロビーはなんとゲイトマウスのために「ピーコック・レコード」を創設したのです。でも、今日聴いてもらってわかったと思いますが、ゲイトマウスのブルーズにはそれだけ投資する価値が充分あったと思います。
ゲイトマウスは日本には二度やってきました。僕はボビー・ブルー・ブランドとカップリングで初来日した1978年11月に中野サンプラザで観ましたが、カウボーイ・ハットをかぶり細身で長身のゲイトマウスはとてもカッコいいブルーズマンでした。
最後にブランドとともにステージに立ちセッションしたシーンでは、同じ時代に同じレコード会社(ブランドはピーコック系列のデューク・レーベル)からデビューして、テキサスを中心に一世風靡したふたりの偉大なブルーズマンに胸が熱くなったものです。
残念ながら2005年ゲイトマウスは癌の闘病中に例のハリケーン/カトリーナの被害に遇い自宅を奪われ、そのショックで生きる気力をなくし他界しました。享年81才でした。

☆今回のお薦めアルバム
The Original Peacock Recordings/Clarence Gatemouth Brown
(ROUNDER CD2039)
まずは定番中の定番。

名盤中の名盤のこのアルバムをゲットしてください。
私がブルーズを聴き始めた頃、初めて手に入れたゲイトマウスのアルバムがイギリスのレッド・ライトニンというレーベルから出ていた「SanAntonio Ballbuster」というアルバムでした。それまで聴いていたシカゴ・ブルーズなどとまた違ったサウンドとグルーヴに買った途端に病みつきになり毎日聴いていた想い出があります。そのアルバムのほとんどがこの"The Original Peacock Recordings"に収録されています。



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