青南プレゼンツ ブルースパワー A-サイド

株式会社青南商事はこの番組の活動を通じて、青森県弘前市のミュージックシーンを応援していきます。

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A-Side 2009年1月23日 ON AIR
☆Jimmy Rogers(ジミー・ロジャース1924-1997)
ジミー・ロジャース(本名ジェイムズ.A.レイン)は1924年ミシシッピー州ルールヴィルに生まれている。
ロジャースは1939年頃にミシシッピーからシカゴへやってきたが、まだシカゴだけでは思うように稼げなかったのか、メンフィス、セントルイスなどでも活動していて本格的にシカゴに定住したのは1945年頃。
歌はもっちゃりしていて田舎臭いダウンホームな味わいだし、ギターもバディ・ガイやオーティス・ラッシュのようなスクゥィーズする派手なスタイルではないのでこの人の良さは見逃されがちだが、このジミー・ロジャース抜きで50年代黄金のシカゴ・ブルーズは語れない。そして、シカゴ・ブルーズを代表する親分マディ・ウォーターズの偉業もジミー・ロジャース抜きでは語れない。
とにかく、一度このロジャースの良さを知ってしまうと、なんとも塩こんぶのようなその深い味わいに虜になってしまう人も多い。

1.That's Alright/Jimmy Rogers
50年代の偉大なシカゴ・ブルーズを作り上げたブルーズマンの一人、ジミー・ロジャース。そのジミー・ロジャースと言えばこの曲と言われるくらい有名な彼の代表曲。1950年のチェス・レコードでの録音でドラムはなく、リトル・ウォルターのハーモニカとビッグ・クロフォードのウッドベースとロジャースの歌とギターという3人編成だ。
「オマエは昔言ったことがあったよね。もしオレがオマエのものならオマエもオレのものだと。でも、いいよ、オマエが他の男にホレてしまっていてもいいよ。オレはオマエが今夜誰といちゃついているのかってずっと思っているよ。」と、女への不信のブルーズ。イントロのギターからの入り方などもシカゴ・ブルーズの定番となっている。
マディのバンドで活動しながらも、自己のシングルも出しつづけていたロジャースの最初のヒットがこの"That's Alright"。この曲はまだ設立間もないチェスレコードにとっては、初期の大ヒットで会社を存続していくための大きな力となった。その後もロジャースは、"LastTime"や"You're The One","Chicago Bound","Walking By Myself"などのちにブルーズ・スタンダードとなる曲を次々に録音していった。

2.Walking By Myself/Jimmy Rogers
1曲目の「That's Alright」とともにシカゴ・ブルーズ、いやブルーズの歴史的な代表曲でいまもたくさんの人たちに歌い継がれている定番曲。ベースにウィリー・ディクソン、ピアノにオーティス・スパン、ドラムに(たぶん)フレッド・ビロウ、ハーモニカにビッグ・ウォルター・ホートン、そしてロジャースの歌とギターという黄金期シカゴ・ブルーズの編成による素晴らしいプレイが聴ける。
僕にとっては一緒にバンド(BLUES POWER)をやっていた故浅野祥之君が歌っていた思い出の1曲でもある。

3.Sloppy Drunk/Jimmy Rogers
「Sloppy Drunk」とはへべれけに酔っぱらうことだが、演奏は千鳥足ではなく素晴らしくグルーヴする軽快なシカゴ・ビートだ。上の2曲目のレコーディング・メンバーのハーモニカのビッグ・ウォルターがリトル・ウォルターに替わっただけであとは同じメンバー。このメンバーがそのままマディ・ウォーターズを代表とする「50年代のシカゴ・ブルーズ」と呼ばれるブルーズを作り上げたのだった。
60年代に入ると音楽活動を停止しタクシーの運転手などをしていた時期もあったが、60年代末に復活して70年代にはシェルター・レコードからの"Gold Tailed Bird"(72年)、そして85年には素晴らしい"Feelin' Good"なども発表してきた。
彼のソロ以外では特にロジャーズが参加している50年代のマディのアルバムも是非聴いてもらいたいのだが、マディとロジャーズの2本のギターの絡み方はギター・ブルーズのサウンドの作り方の教科書のようなものでローリング・ストーンズのサウンドの元はここにあると私は思っている。それはイコール、ロック・ギター・サウンドの源でもある。

4.You're The One/Jimmy Rogers
典型的なシカゴ・ブルーズ・サウンドです。どこにも無駄のない、そして隙のない完璧なサウンドでブルーズを演奏したいと思う人は一度はこの曲をやった方がいいと思います。ただし、ちゃんとバンドを組んで固定メンバーで練習しないと、セッションでやるとただの「なんちゃってブルーズ」になってしまいます。すぐにやれそうでなかなか出来ない1曲です。ブルーズバンドの素晴らしいお手本です。
1998年にはストーンズのミック・ジャガー、キース・リチャーズ、そしてエリック・クラプトン、ジミー・ペイジなど有名ロック・ミュージシャンが参加したアルバム「ブルース、ブルース、ブルース/ジミー・ロジャース・オールスターズ」がリリースされ評判になったが、前年の12月にガンにより73才の生涯を終えてしまった。これからもうひと華という時だっただけに残念だった。そのアルバムに参加したミュージシャンたちの名前を見ただけでも彼がブルーズそしてロックに与えた音楽的影響の大きさがわかろうというものだ。
ジミー・ロジャーズ聴かなくしてブルーズを語るなかれ。
ひとつご注意!有名カントリー・ヒルビリー・シンガーに同名のジミー・ロジャースさんがいますが、間違えないでくださいね。そちらのジミー・ロジャースさんも偉大な人です。

☆今回のお薦めアルバム
シカゴ・バウンド/ジミー・ロジャース  (MCA UICY-3432)
今回On Airした曲はすべてこのアルバムに入っている。ブルーズの名盤の一枚!だ。ロジャースが50年代にチェス・レコードで発表したシングルを集めたものだが、このアルバムがリリースされたのがなんと1970年。遅すぎるだろ!チェス!もっと早くこの偉大なブルーズマンのアルバムが出されていれば彼が60年代に音楽活動を休止することはなかったかも知れない。ブルーズ系のロック・ミュージシャンの間では早くからロジャースは高い評価を得ていたがアルバムも出ていないのでは一般への浸透は難しい。それでも、このアルバムの1曲1曲は本当にブルーズの教科書のようにルーツそのものである。しかも、その歌声やギター・スタイルが「いなたい」割に(失礼!)曲はモダンでポップなのだ。その田舎臭さとモダンなところが混ざった微妙なテイストもお楽しみください。


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