青南プレゼンツ ブルースパワー A-サイド

株式会社青南商事はこの番組の活動を通じて、青森県弘前市のミュージックシーンを応援していきます。

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A-Side 2009年2月20日 ON AIR
☆今回のブルーズマン
John Lee Hooker/ジョン・リー・フッカー(1917年〜2001年 ミシシッピー州クラークスディル)
『ブギの王様、ジョン・リー・フッカーはスローブルーズでも王様だ』ジョン・リー・フッカーは、デルタ・ブルーズの聖地とも言えるミシシッピー州クラークスディルの生まれている。クラークスディルはチャーリー・パットンを始め多くの放浪のブルーズマンたちが出入りした地域だ。そこで生まれ育ったジョン・リーは体の髄にまでブルーズが染み込んでいる男だった。
若き日にメンフィス、シンシナティと渡り歩いたがその才能が華開いたのはデトロイトだった。
1948年、デトロイトのストリートやクラブで演奏していたジョン・リーにレコーディングの機会が訪れて、「Sally Mae」とカップリングで録音した「Boogie Chilun」が大ヒットする。この曲は土着的なミシシッピーのテイストとエレキ・ギターによるダンサブルなブギのビートが絶妙にミックスされた曲だ。この曲が同じ南部からデトロイトやシカゴに働きにきていた黒人たちを踊らせると同時に望郷の想いを湧かせたのではないだろうか。
ジョン・リーの魅力はなんと言ってもその乾いた、深い声だ。しゃべっているだけでもブルーズの香りがするすばらしいブルーズ・ヴォイスだ。
ギターは決して多彩とは言えないがオープン・チューニングで繰り出すブギのリズムはワン&オンリーの強力なものだ。
「Boom Boom」のようなブギ・パターンの曲が何曲かヒットして、彼は「ブギの王様」と呼ばれていたが、ドロドロのディープなスロー・ブルーズでの表現も唯一無比。
初来日の時、「ブギの王様」というキャッチ・コピーに寄せられたのか、当時日本で流行っていたビート・バンドが好きそうな若い子たちが会場にたくさん来ていた。呼び込みのMCがありジョン・リーが登場すると「さぁ、踊るぞ」「さぁ、ノりまくるぞ」とばかりに若い子たちが立ち上がったが、登場したジョン・リーの1曲目はドロドロ・スローブルースだった。でも、そのスロー・ブルーズが会場全体を一瞬うちにディープなブルーズのムードに作り上げ、あとはジョン・リーのペースで素晴らしいコンサートとなった。

1.Boom Boom/John Lee Hooker
ジョン・リーは音源がすごい量あるので今回はとりあえず彼のヒット曲、有名曲を少しだけ聴いてもらう。
この「ブーン、ブーン」が僕が初めて聴いたジョン・リー・フッカーの曲だ。確か中学3年頃。でも、ジョン・リーのオリジナルではなくイギリスのロックバンド「アニマルズ」のカヴァーだった。60年代のイギリスはすごいブルーズ・ブームだったが、その中でもこのジョン・リーの人気度は高かったと思う。アニマルズだけでなくスペンサー・ディヴィス・グループ、ヴァン・モリソンのゼムなどこのジョン・リーをカバーしたグループは多い。
ジョン・リー自身も後に「もう、イギリスでは王様みたいにしてもらってね。女の子がキャーキャー言ってオレの乗った車を追いかけてくるんだ。」とニヤつきながら語っていた。

2.Dimples/John Lee Hooker
Dimplesとは「えくぼ」のことですが、「君のほっぺにはえくぼがあるね。そんな君に首ったけ」みたいなラブ・ソングです。ジョン・リーはいろんなレコード会社レーベルに録音を残した人で音源はたくさんあるのですが、今日は「ヴィー・ジェイ・レコード」時代のものを聴いてもらってます。この時代がいちばんジョン・リーのポップなサウンドで、バックもしっかりしていてジョン・リー自身もそれに乗っていいグルーヴを出しています。ジョン・リーの音源、とくにひとりで弾き語りしているものの中には小節数も歌詞も気ままにやっているものもあり、そのドロドロ感もたまらない魅力なのですが、今回はまずサラッとしたとこからです。
このDimplesにはギター名人、エディ・テイラーが入ってます。

3.Sally Mae/John Lee Hooker
これがジョン・リーのデビューとなった1曲です。超クールなミディアム・スローでカッ!カッ!カッという音はジョ・リーのサウンドのひとつの特徴にもなってしまったリズムをとる彼の足音。真冬の寒い深々とした夜にこの曲を初めて聴きました。その時は地獄に引き込まれるような曲だと思ったものです。文句なしにかっこいいブルーズ!

4.I Love You Honey/John Lee Hooker

☆今回のお薦めアルバム
I'm John Lee Hooker/John Lee Hooker(オリジナルVee Jay Records / P-Vine PCD-4293)
これはシカゴの「Vee Jayレコード」から1959年に発表されたジョン・リー・フッカーの初アルバム。55年から64年まで約10年間VJに在籍したジョン・リーだが、たくさんある彼のアルバムの中でもこのVJ時代がいちばんポップでとっつきやすいと思います。このVJ時代はギターのエディ・テイラーを中心としたバック・ミュージシャンたちが充実しており、アレンジもしっかりなされている。"このアルバムからはアップ・テンポのDimples"や"I Love You Honey"がヒットしているが、弾き語りの"Crawlin' Kingsnake"や"Hobo Blues"のような曲もジョン・リーにしか表現できないディープなブルーズで見事というしかない。背筋が寒くなるようなこのジョン・リーのブルーズのムードにやられたら当分の間、ジョン・リーから離れなくなる。聴くしかない名盤中の名盤だ。




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